「貯める力」とは
- 生活の満足度を下げずに、毎月の固定費(保険、通信費、車、家など)を小さくする
- 小さな節約の我慢よりも、大きな固定費の見直しから始めるのが効果的
別記事で紹介している「稼ぐ力」がどれだけ優れていても、ザルで水をすくうように使ってしまっては、一生資産は増えないんですよね。「貯める力」こそが、すべての資産形成の土台(スタートライン)です。
穴の開いたバケツにお水を注いでいませんか?――「貯める力」が最優先である理由お金を増やす方程式は非常にシンプルです。
【(収入 - 支出)× 運用利回り】
多くの人は「もっと稼がなきゃ(収入アップ)」「投資をしなきゃ(利回り)」と考えがちですが、実は一番最初に手をつけるべきは「支出を減らす(貯める力)」ことです。なぜ「貯める力」が最も重要なのか、3つの理由で解説します。
なぜ「貯める力」が必要なのか
1. 「月5万円の節約」は「月7万円の昇給」と同じ価値がある
会社で給料を「額面で7万円」増やすのは至難の業です。なぜなら、増えた給料からは税金(所得税・住民税)や社会保険料が差し引かれ、手元に残る(手取り)のは約5万円になってしまうからです。しかし、通信費や保険などの固定費を「5万円」削った場合、その5万円には税金がかかりません。 まるまる5万円が手元に残り、そのまま投資の種銭になります。
2. どれだけ稼いでも「貯める力」がなければ資産はゼロ
プロスポーツ選手や有名芸能人が、現役時代に何億円も稼いだのに引退後に破産した、というニュースを耳にしたことはないでしょうか。
年収 3,000万円 ➡️ 支出 3,000万円 = 残る資産:0円
年収 400万円 ➡️ 支出 300万円 = 残る資産:100万円
どれだけ「稼ぐ力」があっても、「貯める力」というブレーキが壊れていれば、資産形成のスタートラインにすら立てないんですよね。
3. 「貯める力」は今すぐ100%コントロールできる
あの投資の神様ウォーレン・バフェットでさえ、来年の株価(利回り)を確実にコントロールすることはできません。会社の給料(稼ぐ力)も、景気や上司の評価に左右されます。
しかし、「今月、スマホを格安SIMに変える」「不要な保険を解約する」といった支出の削減は、自分の意思だけで今日から100%確実に実行できます。「貯める力」は自分でコントロールすることができるのです。
いくら利回り(増やす力)が優れていても、元手となる「収入-支出」の差額がゼロなら、増える金額もゼロです。まずは「貯める力」でバケツの穴をしっかり塞ぎ、毎月確実にあふれ出るお水(余剰資金)を作ること。
それこそが、経済的自由へ向かうための絶対にして唯一のステップです。
無駄使いを防ぐ「貯める力」の教え方
子ども(小・中学生)の「貯める力(無駄遣いを防ぐ力)」を育てる最大のコツは、「我慢させる」のではなく、「自分で予算を管理し、選択する楽しさ」を経験させることです。
1. お小遣いを「定額制+自己負担ルール」にする
こちらは我が家でも実践していることですが、すべてを親が買ってあげるのではなく、自分の欲しいものは自分のお金でやりくりさせる仕組みです。
具体策:毎月決まったお小遣いを渡し、「お菓子や漫画、友達との遊び代はここから出す」とルールを決めます。親は、子供が予算不足で困っても原則としてお金を補填しないようにしましょう。
育つ力:「これにお金を使うと、あっちが買えなくなる」というトレードオフ(選択と集中)の感覚が身につき、自然と優先順位の低い無駄遣いが減ります。
2. 「家庭内銀行」で複利と貯蓄のメリットを体感させる
貯金すること自体に「お得なメリット」があることを、家庭内でシミュレーションします。こちらはまだ我が家では実践できていませんが、いつかやりたいと思っています。
具体策:子供が使わずに貯金箱(または親に預ける形)に残したお金に対して、毎月「家庭内利息(例:月末の残高の5%〜10%)」を親が上乗せして支給します。
育つ力:今すぐお菓子に使ってしまうよりも、「使わずに我慢して貯めておけば、後でもっと大きなお金になる」という複利の効果を肌で理解できるようになりますね。複利の効果は早いうちから理解しておくといいと思います。
3. 「欲しいものノート(1ヶ月ルール)」を作る
欲しいものを見つけたとき、その場のノリや衝動で買わせないためのワンクッションを設けます。ここでは1ヶ月としていますが、即断即決しないと買い逃してしまうものもあると思いますので、3日とかでもいいと思います。
具体策:ノートに「欲しいものの名前、値段、なぜ欲しいか」を書き出させます。そして、「書いてから1ヶ月間、本当に欲しいかじっくり考える」というルールを徹底します。
育つ力:時間が経つと「やっぱりいらないや」と熱が冷める経験を繰り返すことで、一時的な衝動買い(無駄遣い)を自制する強力なコントロール力が身につきます。
まとめ
お金を貯めるためには、自分で計画やルールを立ててその目標に沿って実践できる自制心が必要です。また、小さな頃からお金というものは貯めておくだけでお金が増え、将来に備えることができるということを理解しておくことも大切です。
本当に自分に必要なものなのか、我慢して貯金に回すべきなのか、を自分で判断し、お金の管理を自分でしっかりできるようにお子さんと楽しみながらちょっとずつ取り組みながら、将来の「貯める力」への準備をしていきましょう。
20代の頃の私は、仕事も忙しく趣味もありませんでした。また、住居費は、ほぼ会社が負担してくれていたので貯金ができていた方だと思います。でも、今となっては、それで良かったのかな、と思うこともあります。一番いいのは、使いながら貯める、だと思うんですよね。ただ貯めていても人生は豊かになりませんが、豊かにするための準備期間だと思って自分・お子さんと向き合っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

